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【セミナーレポート】上場企業の事例から学ぶ 経理・財務部門のDX推進とは

7月15日(水)、株式会社マネーフォワードと共催で「上場企業の事例から学ぶ 経理・財務部門のDX推進とは」と題したセミナーを開催いたしました。
お申込みならびにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

本セミナーでは「デジタルトランスフォーメーション(DX)」というテーマで講演致しました。
経理・財務部門向けのセミナーとしてはかなり挑戦的なテーマ設定ではありましたが、100名近くのお申込みを頂くなど、想像以上に大きな反響をいただきました。

本記事では、ご都合によりセミナーにご参加いただけなかった方や、経理業務のデジタル化に興味をお持ちの方に向けて、本セミナーのレポートをお届けします。

 

DXは目的ではなく、成果を生み出すための手段

株式会社マネーフォワード 財務経理本部 財務経理1部部長 明石 剛 氏

本セミナーでは、マネーフォワードの財務経理部門にて実際にDX施策を進めている明石氏をお招きし、DX推進をする上で重要なポイントを伺いました。
インタビュワーは株式会社アール・アンド・エー・シー 鴨下が務めました。


■バックオフィス部門にとって、経営陣は”お客様”

最初に議題となったのは、バックオフィス部門としての姿勢・考え方でした。

「我々の主要な仕事として、月次で経営陣への報告資料を作成することがあります。そういう意味では、バックオフィスにとって経営陣はお客様とも言えますから、見やすい資料をいかに素早く提出するか、というところを目指して日々業務に取り組んでいます」と明石氏は語ります。

■各種クラウドシステムを連携させ、業務の自動化・効率化を実現

上場企業であるマネーフォワードでは、特に迅速かつ正確な情報が求められます。この要求を達成するためには、システムの導入とワークフローの改善は必須です。

マネーフォワードが実際に導入・運用を行なっているシステムの構成について明石氏は、
「財務経理部門では、マネーフォワード クラウド会計Plusを基幹の会計ソフトとし、その周りに売上・費用のシステムを連携させていく流れをとっています」
と述べ、主な八つのシステムを挙げました。

これらを組み合わせることで業務を自動化し、素早く正確な各種資料の作成を実現しています。


■各システム間の連携はAPIで自動化し、人間が行なう確認作業はAIを活用

多くのシステムを導入すると課題となってくるのが、各種データのシステム間連携です。
システムから吐き出したCSV形式のデータを、取り込むシステムに合わせて一度人間が加工して…という作業が増えてくると、折角のシステム化も本末転倒になりかねません。

マネーフォワードでは「システム間の連携は大部分がAPI連携で自動化出来ています」と明石氏。
「ただ、チェック作業など人間にしか出来ないところもあると思います。そこは上手く機械やAIを助けとしながら取り組むことが大事なのではないでしょうか」


■大変なシステム導入作業のプロセスでは、旗振り役と理念が重要

自社が提供するシステムを多数導入しているマネーフォワードですが、やはり自社システムであれば導入はスムーズなのでしょうか。

明石氏によれば、「決してシステムの導入は簡単ではなかった」とのこと。
「自社システムではあるものの、他のお客様同様に弊社導入でも時間がかかりました。実際、どのシステムも2~3か月は実装にかかっています。。壁にぶつかることもありましたが、上司が旗振り役となることで推し進めることが出来ました」

また、システムの導入においてはDXというフレーズに捕らわれないことも重要であると明石氏は指摘します。

「弊社ではDX自体が目的なのではなく、迅速かつ正確な情報を提供するという基本概念を軸にシステムの導入を進めたところ、結果的にDX化を達成できたのではないかなと考えています」

■入金消込はニッチだからこそデジタル化を

入金消込・債権管理のシステムとしてV-ONEクラウドを選定した理由を、明石氏はこう説明します。

「消込作業は人海戦術的なところが有り、弊社でも改善が必要であるという認識がありました。例えば、入金時の名義が請求と合致しない場合は、人の目で一つ一つ確認する必要があり大きな業務負担となっていましたが、V-ONEクラウドでは学習機能で異なる名義も覚えてくれるため、二回目以降は楽になるというところが良いなと感じています」

また、入金消込を社内のプロフェッショナルが担うことについて、長期的には危険性があると指摘します。

「弊社では前任の担当者が入金消込で使用していたExcelのマクロがありますが、私の方では変更を加えることが出来ないため、マクロが不具合を起こした途端に入金業務全体が止まってしまうという危険性があると思います。消込作業の正確さやスピード向上のためにも、システムの導入は必要ですね」

入金消込はシステム化から漏れやすいニッチな業務ですが、それ故に属人化しやすく後進育成が出来なかったり、請求ミスなどの信用問題にも発展しかねない重要な業務でもあります。
DXはシステム導入だけでなく、業務フロー全体の見直しも求められます。こうした小さいながらも重要な業務を見落とさずに効率化することが、DXを成功させる秘訣です。


■DXに必要な予算は?DXを進める上で工夫するポイントとは?

セミナーの最後に、ご参加頂いた皆様より頂戴した質問を明石氏に聞いていきました。

1つ目は、「DXにあたって工夫したポイントについて」。
これについて明石氏は、多数のシステムをいかに自社に合う形で運用していくかが大変だったと振り返ります。

「例えば同じ会計システムでも、会社によって重視したいポイントが異なるので、それを提供する会社ごとにデータの管理や設定方法は大きく異なってきます。それをどのように自社に合うよう設定していくかという点は工夫したポイントだと思います」

2つ目の質問は、「DX推進にかかる予算について」。
DXにかかる予算はほぼシステムの利用料である、という前提を置き、予算の算出方法と抑え方についてこう述べています。

「結局のところ、自社に必要なシステムは使ってみるまで分からない所が大きいので、システムを導入しつつ予算をある程度早めに立てておいた置いたほうが良いと思います。システムの導入には大きな予算が必要だと思われがちですが、マネーフォワード クラウド会計のような多機能のERPを利用することで予算を低く抑えることが出来ます。」

 

マネーフォワード クラウド会計Plus

マネーフォワードでは、請求書や給与など様々な経理業務に対するソリューションが用意されており、クラウド会計はそれらのシステムと連携することにより高い利便性と圧倒的なコストメリットを誇ります。

マネーフォワード クラウド会計Plusとは、クラウド会計の利便性をそのままに、内部統制の機能を拡充したシステムです。監査法人からの厳しい評価にも対応しており、上場準備を行う企業にとって最適なシステムとなっています。

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入金消込・債権管理システム「V-ONEクラウド」

入金消込に特化したV-ONEクラウドは、消込業務で陥りがちな属人化や請求ミスなどの課題を解消。特化型サービスかつ柔軟な外部連携が可能なため、既存システムの大幅な刷新を必要とせずに導入が出来ます。
マネーフォワード クラウド請求書とのAPI連携を始め、マネーフォワード製品との親和性も抜群。経理業務の自動化・効率化を強力にバックアップします。

V-ONEクラウドの資料をダウンロードする

 

 


ご参加いただいた皆様、またご登壇頂いた方々、誠にありがとうございました。
アール・アンド・エー・シーでは、入金消込をはじめとした経理に役立つセミナーを定期的に開催しています。セミナー一覧はこちらから。